So-net無料ブログ作成
検索選択

やせ過ぎモデル締め出しで「ファッションに規制は似合わない」と反論した関係者の自己矛盾! [摂食障害・食育]

さあ、時代は世界スケールで動き始めましたよ。

1970年代以降、欧米主導でファッションモデルの体型は、とにかく「より細く、長く」の方向へと基準が移動してきました。

普段ヴィジュアルで見せつけられる女性美の基準がそうだと、実際に触れて確かめられる体の現実はムシして、女性たちは自分の体を「太り過ぎだ」と誤解してしまいます。よく「ボディイメージの狂い」などとその人個人の病的な症状のように語られてますけど、これは「当然の反応」でもあるのです。

そのために、必要最低限の栄養さえ口にする事を拒否する拒食症が増えるというのは、90年代から指摘されてきたことです。90年代のアメリカ発・スーパーモデルブームの頃は、このために拒食症とその反動の過食症を含めた摂食障害の女性の増加に拍車がかかったと、当時も問題になっていました。

そうと薄々わかっていても、ファッション業界の立場としては、現に働いているモデルさんの利益を保護しなきゃならないだろうから、現状を変えることなどできないだろう、と思っていたから驚いちゃいました、スペインはマドリードでファッションショー主催者が英断、BMI値が「やせ過ぎ」レベルのモデルの出演を拒否した、との報道が今月17日にありましたね。続いてイタリアのファッション界もこれに習う動きアリとのこと。

http://news.goo.ne.jp/topics/geino/kaigai_entertainment/europe_entertainment/

ところがモードの国を自負するフランスのファッション界は、「ファッションに規制は似合わない」との反論コメントを発表。アメリカ、イギリスのファッション団体もこちらに味方しています。では、わが日本はどうか?と注目していたら、19日夕方のニュースショウで関係者が「笑止千万…!ファッションに規制をするなんて…」と豪語していました。

──が、彼らはさももっともらしい言葉を使いながら、実は逃れようのない自己矛盾に陥っているんですね。

──オイオイ、それじゃあんた方は、これまで太ったモデルを規制してきませんでしたかい?── と言ってしまえば反論もそこでオシマイですな。

大体、現在のモデルの基準となっている細長体型は、世間のありていな現実からみれば、学校に一人いるかいないかの「極端な体型」と言えます。本来バラエティ豊かな広がりを持つ体型の、偏った一方の極を基準にしてしまうと、確かにその体型の人は救われますが、ほとんどの人が「落ちこぼれ」と分類される結果となりますよね。だから、元々丁度よい体型の人まで、必要のないダイエットをしたくなるわけです。

やせ過ぎてて悪いか、生まれつきそういう体型の人もいるんだ、という巷の抗議の声は、これまで肩身の狭い思いをしてきた、やせていない人にも同じように当てはめてあげましょうよ。

そういう体型の人が一番洋服が似合うんだよ!というマニアックな抗議もまた、一極だけを頂点に仰ぐエリート主義の発想。その他の多様なグラデーションの中にある、様々な美しい体型の存在を無視しています。

80年代にダイエット・ブームが始まる以前の日本では、太り過ぎてもヤセ過ぎてもいない「ちょうどよい」体であることを皆がよしとして、心がけていたものでした。この日本人お得意のバランス感覚、中庸の精神が根強く働いていたために、欧米のダイエット・ブームが日本に定着するまでには、かなり時間がかかったのです。それがなぜ、こうも爆発的に浸透できたか?というカラクリについては、来月上旬発売の『ダイエットやめたらヤセちゃった──アンチダイエット・スリミングの魔法』(彩雲出版)にも詳しく書きましたので、どうぞお楽しみに…!

★ともあれ今回の出来事は、個々のモデルさんの生活保障という観点を別にすれば、「これまで起こるはずのなかった事が起こった」という点で、確かに時代の潮流が動き始めた実感を得た、シンボリックなニュースでした!


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(8) 
共通テーマ:美容

nice! 0

コメント 4

オリンピア

初めまして…。
今日、初めてアンチダイエット・スリミングを知り、
こちらのブログを拝見させていただきました、
まつりこさんと同年齢の女性です。

かなり以前の記事へのコメントで恐縮なのですが、
非常に共感できる部分がありましたので、
書かせていただきたいと思います。
私が特に共感するのは、痩せすぎているほど痩せている女性が
一番洋服が似合う…と言わんばかり(というか、ほとんど
そう「言っている」)のファッション産業が、
>その他の多様なグラデーションの中にある、様々な美しい体型の存在を無視して
いる、という部分です。
毎日のように、映像を通じて私たちの目に入ってくる広告のせいで、
私たちの頭の中の「美しい女性の身体」のイメージそのものが狂ってしまったようです。
筋肉質で鍛えられたしっかりした身体も美しければ、
ルノアールの描いたふくよかで脂肪たっぷりの身体も美しいのに、
エビちゃんのような鉛筆体型だけが美しいと洗脳されてしまい、
それがダイエット依存から、拒食症・過食症にもつながっていく…。

私の知る限り、THE BODY SHOPはこうした風潮に抗議して、
「自分の肉体に誇りを持ちましょう」
「ファッション雑誌に騙されないようにしましょう」という内容の
パンフレットを配っていたことがあります
(現在でも配布されているかどうかはちょっとわからないのですが)。

私はまつりこさんと同年齢ですので、70年代までの日本人には、
「太りすぎも痩せすぎも良くない。ちょうどいい体がいい」という
感覚があったのをしっかり記憶しています
(その「ちょうどいい」は、現在の感覚から言うなら、
しっかりめの中肉中背~ややぽちゃ、くらいの体型で、
特に「女の子はちょっとぽっちゃりしているくらいのほうが可愛い」
という感覚もあったと思います)。
それが30年足らずの間に何が起きてしまったのか…。

そのあたりのカラクリを『ダイエットやめたらヤセちゃった』には
お書きになられているということですので、
近日中に拝読させていただこうと、楽しみにしております。
by オリンピア (2007-07-02 17:25) 

まつりこ

オリンピアさん、はじめまして。
早速の書き込みをどうもありがとうございました…!
同い年の方が、“こうなる前の世界”の記憶をしっかり同じように持ってらっしゃる事がわかって、心強くなりました。
ボディショップの話は知りませんでしたが、内容から推して、80年代くらいの昔のことでしょうか…?
『ダイやめ』お読み下さるとのこと、ありがとうございます。
またよかったらご感想などお聞かせ下さい☆
by まつりこ (2007-07-04 07:19) 

蒟蒻


メタボリックより拒食症の問題のほうが深刻

数年前までは拒食症の報道はありましたが 最近めっきり見なくなった

と思えばメタボが騒がれたりモデルがテレビに積極的に出てくるようになったりと・・・

ファッション業界の圧力でしょうか
by 蒟蒻 (2008-10-18 15:55) 

まつりこ

蒟蒻さん、はじめまして。

大丈夫、先日「気をつけよう!若い女性の『やせすぎ』」という公開講座が東京で開かれたようですし、警鐘を鳴らしている医師も少なからずいるようですから。
でも、メディアや公共機関があまり大きく取り上げないという問題はありますよね。

日本は既得権益者を守ろうとする上からの力がとりわけ強いのでしょう。
私たち一人一人の自発的な意識改革がカギですね!
by まつりこ (2008-10-20 23:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 8

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。